【胸やけ・膨満感・憂鬱】すっきりしたお正月明けを迎えれていますか?
2023/01/12
こんにちは♪
2023年が始まってもうすぐ2週間が経とうとしています。
皆さんの年末年始はいかがでしたか?
3年前コロナウィルスが流行し始めて緊急事態宣言や不要不急の行動の自粛など様々な制限がかかってきましたが、今回の年末年始は3年ぶりに行動規制のないお正月になりましたね。
各地の初詣などの催し事も復活し始めて世の中は徐々に元に戻りつつある雰囲気ですが、あなたの身体はコロナ前と変わりないですか?
胃の働きは運動不足で低下する
コロナ対策が緩和されたこの年末年始は、久しぶりに家族や友人・知人と集まり、おいしいものを食べたり飲んだりして過ごされた方も多いと思います。
もともと年末年始はクリスマスや忘年会、お正月や新年会など、どうしても暴飲暴食の頻度が増える時期で胃もたれなどの症状を起こす人が増えますが、今年は特に注意が必要な年でした。
その原因として、コロナ禍での運動不足による基礎代謝の低下があげられます。
胃は基礎代謝で生まれたエネルギーを使って動いており、食べ物が入ってくると胃液を分泌し、蠕動(ぜんどう)運動で食べ物をかゆ状に溶かして十二指腸に送り出します。
ところが、コロナ禍で外出機会が減り、運動量が落ちているうえに、寒さで室内にこもりがちとなるこの季節は、基礎代謝が低下するため、胃の働きがいつも以上に落ちてしまいます。
胃酸の出すぎは、胸やけの原因に
ただでさえ胃が弱っているところに、こってりとした食事が追い打ちをかけてしまいます。
肉や魚、乳製品といったたんぱく質や脂肪が多く含まれるもの、ケーキやチョコレートなどの甘いもの、酸味、香辛料を多用した刺激の強いもの、アルコールなど、いわゆるごちそうに登場する食材には、消化に時間がかかるものが少なくありません。
見境なく食べすぎると、食物が胃の中にとどまる時間が長くなり、『胃がすっきりしない』『膨満感が続く』といった不調をもたらします。
消化が進まないと胃酸が過剰に分泌されるため、胃の粘膜が傷つき、胃もたれを引き起こしてしまいます。
胃酸の出すぎは、胸やけの原因にもなるのでとても厄介です。
さらに、歳を重ねると、食道と胃のつなぎ目にある下部食道括約筋がゆるみやすくなります。
出すぎた胃酸は、下部食道括約筋を通って食道に逆流し、食道の粘膜を傷つけることで、いわゆる胸やけを引き起こしやすくなるのです。
胃のダメージの次は腸ダメージ
胃で消化された食べ物は腸で吸収されますが、胃がダメージを受けて動きが悪くなると消化しきれていないものが腸に運ばれ、腸にも負担をかけがちです。
人の免疫力の約70%は腸粘膜と腸内細菌によって作られているので、腸がダメージを受けると、腸内細菌が減って免疫力もダウンし、さまざまな身体の不調の原因になってしまいます。
腸の免疫力が落ちると「風邪」や「食中毒」にかかりやすくなる!
コロナ以外にも、冬は風邪やインフルエンザをはじめ、ノロウィルスなどの感染症が増える時期です。
腸内細菌が多く、腸の免疫力が高い状態だと、そうした病原菌に感染しても大事には至りません。
しかし、腸内細菌が少ない場合は、免疫力も落ちるので、症状が重くなる危険性も高くなります。
腸内で作られる「幸せホルモン」が減るとうつ状態に!?
やる気を起こさせる「ドーパミン」や、喜びや快楽を伝える「セロトニン」も、腸内細菌がないと合成できません。
幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンの約90%は腸内にあり、約2%が腸内細菌によって脳に送られます。
しかし、腸内細菌が減って、脳内のセロトニンが不足してしまうと、うつ状態になりやすくなります。
腸内細菌が減ると「肌荒れ」「腰痛、肩こり」の原因に!
ビタミンB群やビタミンKは、腸内細菌しか作ることができません。
そのため、腸の調子が悪くなって腸内細菌が減ると、ビタミンB2が不足して肌荒れになったり、肌のハリが失われます。
また、ビタミンB1が不足すると、腰痛の原因になります。
腸内細菌は若さを保つためにも欠かせないのです。
お正月明けの1月7日には七草がゆを食べる風習があるように、昔から年末年始は胃腸に負担が大きい時期だったようです。
みなさんも適度に体を動かして、年末年始に疲れ切った胃腸の調子を整えてくださいね。