【肩こり】生みの親はなんと!千円札にも登場したあの文豪だった!?
2023/02/13
こんにちは♪
さて、今日は日本人の約7割が経験している『肩こり』についてのお話しです。
肩コリの『コリ』って何??
肩がこる。こり固まる。
などと使用される『コリ』
漢字で書くと『凝り』となります。
凝りの意味を辞書で調べると
こごり【▽凝り】
読み方:こごり
1 凍って固まること。こごること。また、そのもの。
「霧が巨きな―になって太陽面を流れている」〈賢治・圃道〉
2 煮魚のゼラチン質が煮汁とともに冷えてゼリー状に固まったもの。煮こごり。
こり【凝り】
読み方:こり
1 筋肉がかたくなってその部分が重く感じられること。「肩の―」「―をほぐす」
2 一つの物事に熱中すること。「―性(しょう)」
3 凝結すること。
「夕―の霜置きにけり朝戸出にいたくし踏みて人に知らゆな」〈万・二六九二〉
しこり【▽凝り/×痼り】
読み方:しこり
1 筋肉・皮下組織などの一部が、こってこわ張ったり、固いかたまりをつくったりすること。また、その部分。「肩の―をほぐす」
2 物事がかたづいたあとまで残るわだかまり。「両者の間に―が残る」
と、しっかり『肩こり』という表現が出てきますが、この肩こりという言葉が広まったのは、意外にも昭和に入ってからなのだそうです。
それまでは、似た症状を『肩が張る』といった表現で表していたそうです。
確かに現在でも「運動して足の筋肉が張ってる」というような表現はありますね。
吾輩は『肩こり』の生みの親である。
「肩こり」という言葉が普及したのは実は昭和に入ってのこと、そしてこの言葉を公の書物で初めて使ったのは、明治の文豪、以前の1,000円札でおなじみの夏目漱石だったのです。
夏目漱石の代表作「門」の中に
「もう少し後の方」と御米が訴えるように云った。
宗助の手が御米の思う所へ落ちつくまでには、二度も三度もそこここと位置を易えなければならなかった。
指で圧してみると、頸と肩の継目の少し背中へ寄った局部が、石のように凝っていた。
御米は男の力いっぱいにそれを抑えてくれと頼んだ。
という一説が出てきます。
これが現在私たちが使う『肩こり』の由来だったんですね。