【午後の眠気】ランチを抜いても無意味!?
2022/03/24
こんにちは♪
本格的な春の到来で、朝晩もとても心地よい気温になりました。
「春眠暁を覚えず」という言葉があるようについつい眠くなることが増える時期ですが、特に昼食後一息つくと眠気に襲われる方も多いのではないでしょうか?
この眠気はアフタヌーンディップ(ポストランチディップ)と呼ばれています。
満腹になると消化器官への血流量が増え、その分脳への血流量が減るので、脳の働きが低下し、眠くなるという説があります。
しかし、脳への血流量は常に最優先で確保されているため、この説が正しくないという見方もあります。
満腹感で眠くなることもありますが、昼食を取らなかった日でも午後に眠気は襲ってきます。
つまり午後の眠気は食事の影響ではなく、体内時計の影響と考える方が自然と言えます。
この体内時計の仕組みを睡眠ー覚醒リズムといって、人間の脳は1日に2回、起床から8時間後と22時間後に
眠くなるリズムが備わっています。
この1回目の眠気である起床8時間後(朝6時起床なら14時)が、午後の眠気の正体です。
午後の眠気は、食事や春のぽかぽかや、やる気のなさや意思の弱さのせいではなかった!
と分かったところで、対策を立ててみましょう。
アフタヌーンディップの対処方法
●重い昼食を取らないようにする。
●よく噛んで食べる。
●カフェイン入りの飲みものを摂る。
●毎日の睡眠時間を少しでも増やす。
●仮眠をとる。
などがあげられます。
特にこの仮眠をとることはとても有効で、スペインではシエスタと呼ばれ昼寝の習慣が浸透しています。
生産性を上げることを目的とした短時間の仮眠は「パワーナップ」と呼ばれ、世界的な企業が積極的に取り入れています。
この仮眠にはより有効にするための4つのコツがあります。
①眠くなる前に仮眠をする。
眠くなってから眠ると、目覚めた後も頭がぼーっとしてしまいます。
眠くなる前の、起床6時間後あたり、
つまり、昼休みの時間がねらい目です。
眠気のありなしに関わらず、戦略的に仮眠をするのです。
②1分から30分以内にする。
仮眠の長さが、1~5分程度でも頭をスッキリさせることができます。
6~15分だと、脳内の睡眠物質も分解されて、
その後の作業効率が上がることが証明されています。
仮眠が30分を過ぎると、夜の睡眠に必要な深い脳波が出て
夜の睡眠を食いつぶします。
深い睡眠は、夜にとっておかなければいけないので、
仮眠は30分以内におさめてみましょう。
③座って頭部を固定すること。
人間の脳は、重力に対して垂直に頭が固定されていると深く眠れません。
深い睡眠は夜にとっておくために、座って仮眠をしましょう。
ネックピローやクッションで頭を固定すると、
仮眠から目覚めたときにスッキリします。
④「○分後に起きる」と起きる時間を3回唱えるこ。
起きる時間を唱えると、脳は、その時間の少し前に心拍数を上げて起きる準備をします。
「1分後に起きる」「20分後に起きる」という感じで、
起きる時間を唱えて脳に仮眠のゴールを設定しましょう。
これら4つのルールで計画的に仮眠をすれば、午後の眠気を回避することができます。
計画仮眠は練習するほど上達するので、
脳の働きを客観的に管理するつもりで実施してみてください♪