外傷対応の新常識「PEACE & LOVE」とは?
2026/05/20
こんにちは。
とくやま鍼灸接骨院です。
前回、肉離れの話の中で少し触れていた新常識について今回は話していきたいと思います。
日々、進歩している医療の中での一部分になります。
PEACE:受傷直後の対応
まずはケガをした直後、急性期(数日間)の対応です。
P = Protect(保護)
患部を悪化させないように守ること。
無理に動かしたり、痛みを我慢して使い続けることは避けます。
ただし「完全安静を長く続ける」のではなく、必要最小限の保護が重要です。
E = Elevate(挙上)
患部を心臓より高く上げることで、腫れを軽減します。
足関節捻挫などでは、横になってクッションで脚を上げるだけでも効果があります。
A = Avoid anti-inflammatory modalities(過度な抗炎症処置を避ける)
ここが従来との大きな違いです。
炎症は悪者と思われがちですが、実は組織修復に必要な反応でもあります。
そのため、必要以上の消炎鎮痛剤や過度なアイシングは、回復を遅らせる可能性があると考えられています。
※もちろん強い痛みへの対処が必要な場合もあり、すべてを否定するわけではありません。
C = Compress(圧迫)
適度な圧迫で腫脹をコントロールします。
テーピングや包帯、サポーターなどを活用し、過剰な腫れを防ぎます。
E = Educate(教育)
ケガの回復過程を理解することも大切です。
「とにかく安静」だけではなく、
「適切に動かしながら回復を促す」という考え方を知ることで、不安を減らし、スムーズな回復につながります。
LOVE:回復期に大切なこと
急性期を過ぎた後は、身体機能を取り戻していく段階に入ります。
L = Load(適切な負荷)
組織は、適切な刺激によって強く回復します。
痛みの程度を確認しながら、少しずつ動かすことが重要です。
「痛みがゼロになるまで完全休養」ではなく、
“安全な範囲で負荷をかける”ことが、機能回復の鍵になります。
O = Optimism(前向きな思考)
心理的な要素も回復には大きく影響します。
「また痛くなるかもしれない」
「もう元に戻れないかも」
こうした不安は、痛みの慢性化につながることがあります。
適切な知識と安心感を持つことが、回復を後押しします。
V = Vascularisation(有酸素運動)
軽い有酸素運動は血流を促進し、回復環境を整えます。
ウォーキングや軽いバイク運動など、患部に負担をかけすぎない運動が推奨されます。
E = Exercise(運動)
最終的には、筋力・柔軟性・バランス能力などを整えていくことが重要です。
特に捻挫後は、「痛みが引いた=完全に元通り」ではありません。
再発予防のためにも、段階的な運動やコンディショニングが大切になります。
~『冷やせばいい』はもう古い?~
PEACE & LOVEは、
「炎症を完全に抑える」のではなく、
“身体が本来持つ回復力を活かす”という考え方です。
もちろん、アイシングや安静が必要な場面もあります。
しかし現在は、
●必要以上に冷やしすぎない
●長期固定しすぎない
●早期から適切に動かす
という方向へ、外傷後の対応は変化しています。
まとめ
PEACE & LOVEは、単なる応急処置の略語ではありません。
「守るべき時期」と
「動かすべき時期」を適切に見極め、
身体の自然な回復力を最大限に活かすための、新しい外傷対応の考え方です。
ケガをした時に大切なのは、
“痛みをゼロにすること”だけではなく、
「元の生活やスポーツにしっかり戻れること」。
そのために、これからの外傷対応ではPEACE & LOVEという考え方が、ますます重要になっていくでしょう。
大阪府箕面市のとくやま鍼灸接骨院では、痛みの程度、部位、痛み方によって
その方に合わせたの施術を受けることができます。
電話、WEB、LINEからでも簡単にお問い合わせや予約を行うことができます。
肩こりや腰痛が治らないと悩みを抱えている方はぜひお気軽にお問合せください!

