【気象病】お天気を予知!?気圧の変化で不調を感じる必見!
2022/06/16
こんにちは♪
6月に入りぐずついた空模様が続きますが皆さん身体の調子はいかがでしょうか?
『天気が崩れると体調が崩れる』『天気予報を見なくても雨が降る前や天気の変わり目がなんとなくわかってしまう』
そんなあなたはひょっとすると『気象病』(天気病)かもしれません。
いったい「気象病」の正体とはなんでしょうか?
また、なぜこのような症状が起こるのでしょうか?
気象病の原因は、天候・気圧・温度の変化
気象病とは、“気圧、温度、湿度など気象の変化があるときに起こる身体の不調”をさします。
湿度の変化で不調が現れる人もいますが、多くの場合は気圧、温度の影響を強く受ける人が多く、「気象変化による体調不良には、頭痛や肩・首こり、めまい、倦怠感などが挙げられます。
人によってさまざまな不調が現れますが、圧倒的に多いのは頭痛で、気象病の約8割を占めています。
卑弥呼も気象病だった!?
その昔、邪馬台国の女王であった卑弥呼も気象変化で起こる頭痛を持っていて、天候が崩れることが予知できたという話もあります。
もしすると、世界各地に存在した天気を予知できる特殊な能力を持つシャーマンと呼ばれる人たちは、現代でいう気象病の患者さんだったのかもしれません。
そんな予知にも近い能力ともいえる気象病。
実は非常に身近で症状に悩む方々の数は多いと考えられているのですが、正しい診断が難しく、やっかいな疾患ともいえます。
あなたも気象病かも!?簡単チェックリスト
気象病が疑われる症状には、どのようなものがあるのでしょうか?
ポイント1…天気が悪くなると、体調が崩れる
ポイント2…雨が降る前や天気の変わり目が、なんとなくわかる
上記の2つのポイントのどちらかに該当する人は、7~8割ぐらいの確率で気象病といえます。
上記で判断しにくい方は、以下の項目もチェックしてみてください。
【チェックリスト2】
●耳鳴りやめまいが起こることが多い
●肩こり、首こりがある。または、首の外傷歴がある
●猫背、反り腰で、姿勢が悪い
●乗り物に酔いやすい
●パソコンやスマートフォンの使用時間が、1日4時間以上だ
●ストレッチや柔軟体操をすることが、ほとんどない
●歯のくいしばりや歯ぎしり、歯の治療が多い。顎関節症がある
●夏も冬もエアコンが効いている環境にいる
●日常的に心身へのストレスを感じている
●男女ともに、更年期障害ではないかと思うことがある
3つ以上あてはまった人は要注意
3つ以上当てはまった方は気象病の予備軍かもしれません。
その場合は、ポイント1、2に戻り、当てはまるシーンがないか、再度確認してみましょう。
気象病は、気圧、温度の“差”が急激に開くことで発症します。
たとえば、良い天気だったのに急に雨が降り始めたとか、雨が降る前に気圧が急激に下がったなど。
温度の場合は、温かい室内から寒い屋外に出ることで、周囲の温度が激変するとそこから気象病に類似した症状が出たり、風邪やアレルギーみたいな症状が出ることもあります。
では、気象条件が生み出す差が、どのようにして頭痛やめまいなどの気象病の症状につながっていくのでしょうか?
気候の変化で、溜まった不調が現れるのが気象病
気象病のメカニズムの根底には、「自律神経」と「普段から蓄積していた不調・疲労」があります。
気圧や温度の急激な変化が起こると、耳の奥にある「内耳」がその変化を察知し脳から自律神経を経由して、もともと身体に蓄積していた不調や疲労が顕著に現れる。
それが、気象病のあらわれるメカニズムです。
気象の影響を受け取りやすい内耳の特性はもちろんですが、普段から疲労が蓄積し、肩や首、腰がガチガチの方は要注意です。
毎日の疲労が蓄積していくと、自律神経の乱れにもつながり、自律神経の乱れがまた、身体のさまざまな部位の痛みや不調につながります。
疲れを溜めず、丁寧にケアすることが大切
疲れてもきちんと休めていて、疲れを持ち越さない身体や習慣づくりができていれば問題ないのですが、なかなかそうもいかないのが現実ですよね。
睡眠時間が少ない、運動習慣が少ない、デジタル機器を使用している時間が長いなどが、気象病の増悪要因となります。
症状に慣れて、多少の頭痛や肩こりには耐えられるということを差し引いてもやはり年々症状がつらくなる場合は、疲労の蓄積がネックになっているといえます。
天気を察知して事前に対処!つらい痛みや不調を緩和する方法
それでは、気象病の症状はどう対処すればよいのでしょうか?
まず、痛みが出てしまった場合におすすめなのがの「耳まわし」です。
1.両耳の耳たぶの上部を、水平方向に引っ張る。
耳が少しキーンとする様子を感じながら、5~10秒たったら離す。
耳まわりの緊張が解ければ、成功。
2.両耳の耳たぶの縁と顔の輪郭のはじまりが接する部分を、持ち上げるようにして30秒間、斜め上向きに押す。
離したときに軽くなるはず。
1と2に加え、耳全体を上下に引っ張ったり、耳たぶの真ん中より上の痛みを感じる場所を何度か押すのもおすすめ。
また、イラスト②で示したポイントを押して刺激するのもよいでしょう。
耳まわし体操を行ううちに、頭や顔まわりが軽く感じるようになるはずです。
この体操は、内耳を刺激し、自律神経を整えてくれるとともに特に硬く張りがちな、首や肩の筋肉をゆるめてくれます。
また、とくやま鍼灸接骨院で毎週更新しているストレッチもとても効果的です。
特に首肩回りや肩甲骨まわりなど、上半身のストレッチを行うと耳回しと同様に、血行が良くなり緊張がほぐれます。
いざという時は、我慢せず薬に頼るのも〇
耳まわし体操にプラスして、痛みがどうしてもひどい時の緊急薬を持ち歩くのもよいでしょう。
さらに、痛みの発生前に飲むと効果的な薬を処方されている場合は、違和感を感じた時点でしっかり飲んでおきましょう。
また、夜間の気圧変化などを受けて、起床時に身体が重く感じる場合が多いかもしれません。そのような方は、時間の余裕をもって起きましょう。
目をさましたら起き上がる前に、耳まわし体操をして頭の周りに血液がまわったら、ゆっくりと起きるのも効果的です。
ぐずついたお天気が続く梅雨は体も気分もすっきりしないことが多いですが、そんな時こそ身体を動かし、労わってあげましょう♪