痺れを伴う手指の痛みとは?
2022/07/15
こんにちは!
7月も気が付けば半分のところもまでやってきました。
梅雨が明けてからの方が雨が多い気がしますが、温暖化の影響もあると思うので仕方がないのかなと思いますがムシムシして過ごしにくいですね(^^;
雨が多いと家の中にいることが増えてきてスマートフォンやパソコンを触れることが多くなるでしょうし、手を使うことが増えてきます。
そこで起こりうる手指の痛み、痺れについて紹介していきたいと思います。
親指から薬指に痛み、痺れがある場合は『手根管症候群』の疑い大
最近では手指の痛みに悩まされている人が多くみられますが、手指の痛みにジンジンとした痺れを伴う場合は【手根管症候群】が疑われます。
手根管症候群は、一般的に親指から人差し指、中指、薬指の中指側にかけて痺れが生じるのが特徴で、症状が進むと感覚がマヒしたり、指が動かしづらくなったりするなどの症状が現れることもあります。
また、夜間から明け方にかけて痺れや痛みが強まり、睡眠の妨げになることも少なくありません。
どんな人に多いかというと、料理を作る、食器を洗う、手芸をするなど、日常的に手首や手指をよく使っている女性に起こりやすいと考えられています。
特に50代以上の女性に多く、これは家事や趣味で手を使う機会が多いことに加え、年とともに神経の周囲の骨や靭帯が衰えてくることも要因だと考えられています。
また、更年期以降や妊娠中・出産後の女性に頻発する傾向があるため、女性ホルモンの減少が関係しているのではないかとの指摘もあります。
もちろん、男性でも指先の細かな作業に従事する職人や料理人、手に負担のかかることの多い重労働者は、手根管症候群のリスクが高いといえます。
一方で、最近は40歳以下の若い世代にも手根管症候群の症状を訴える人が増えています。
その一番の要因は、パソコンやスマートフォンによる手首、手指の酷使と推測されています。
パソコンでキーボードを打つ時やマウスを操作するとき、スマートフォンを操作するときは手首が反った状態で手指を動かすことになります。
そうした姿勢や動作を繰り返すと手首や手指に大きな負担がかかり、手根管症候群の発症につながります。
手根管って何?
そもそも手根管とは何なのかというと、手のつけ根にある手根骨と靭帯に囲まれたトンネル状の空間のことをいいます。
この部位には、手指の感覚と動きをつかさどる正中神経と、手指を曲げる働きを担う複数の屈筋腱が通っています。
正中神経は、親指から薬指の中指側にかけての各指の感覚や親指のつけ根の筋肉の運動を支配する神経で、この神経がなんらかの原因で圧迫されると手根管症候群を発症します。
例えば、手首や手指を酷使して手根管の中の腱を覆う滑膜がむくむと、手根管の内圧が高まって正中神経が圧迫されます。
また、加齢で骨や靭帯が弱くなると、手根管を支える構造がくずれて神経が圧迫されやすくなります。
こうしたことが原因で、正中神経への血流が滞り、痺れや痛みなどの症状が現れると考えられています。
症状が進むと指の感覚が鈍って動かしづらくなり、手首を曲げるだけで指先に痺れや痛みが生じるようになります。
親指のつけ根にある筋肉のふくらみがやせてきて、親指と人差し指で綺麗にOKサインを作れなくなったら要注意です!
物をつまんだり、握ったりする力が衰えてきた兆候です。
そうなると洋服のボタンをとめる、ペットボトルのふたを開ける、紙幣を財布から取り出すといった日常の様々な動作に不便を感じる様になります。
悪化予防には
手根管症候群を発症した場合、まずは手首を安静に保つことが大切です。
そのためには、パソコン作業や裁縫など、手指をよく使う作業は控えるようにしてください。
やむを得ず続ける場合は、せめて1時間に1回、10分程度の休憩をとるようにしましょう!
また、手首や手指への負担を出来るだけ減らすことも大切です。
パソコンを使う時は、キーボードの手前に手首枕や折りたたんだタオルを置いて、手首がまっすぐな状態で操作できるよう工夫をしましょう。
料理でフライパンなどの重い鍋を扱う時は、必ず両手で持つようにしてください。
そのほか、重い荷物を手で持ったり、振動する工具を長時間使用したり、手に体重をかけたりすることをさけるのも重要です。
このような症状でお困りの方はお気軽にご相談ください!